【再放送】天元突破グレンラガン 第1話
始まりましたグレンラガン再放送!!!
これから追って行くよ!すでにかなり出遅れたが、この先もまず遅れる!
第1話「お前のドリルで天を突け!!」
第1話といえば、最初に最終戦闘っぽいシーンがまずでるのが、周回勢からするとたまらないところ。
初見の人はアレだが、ここで前に見た感動が思い起こされて心が揺さぶられる。ジーン。
後ろを知らないと出て来るのが誰だかわからないんだけど、しっかり雰囲気とキーアイテムの提示。
そして、一転変わって穴倉の穴掘りシモンの物語が始まる。
ああ、シモンはここから始まったんだった、ってジーンと来る。ジーン。
「毎日毎日、掘ることだけが俺の仕事だ」
そしてカミナ。まだ無茶苦茶言ってるゴロツキって感じだけど、カミナもここから始まったんだったって思い出した。ジーン。
一話にして、穴倉の閉じた社会の善悪や秩序、当たり前が打ち破られるのが本当に素晴らしい。
穴倉だけが世界だと思っている集団の中で、より大きな視点を持っているカミナは穴倉ではゴロツキの厄介者になってしまう。
ならばより大きな世界に出るしかない。
「無理を通して道理を蹴っ飛ばすんだよ!それが俺たち、グレン団のやり方だろうが!」
最初に地上に出た時の上空からの風景、太陽と月が左右にあるあの絵、初めて使われる明度の高さと圧倒的開放感と空中の浮遊感、本当にたまりませんな!
閉塞感からのブレイクスルーが最高の快感!!
「いいかシモン、自分を信じるな。俺を信じろ!お前を信じる俺を信じろ!」
自分より視野の狭い人間が何を言っているかじゃない、自分と自分の信じる人が何を言っているか。
鳥肌が止まらねえ。ジーン。
ビシビシ来た。
そして、ネットで見てた今までは予告編はみられなかったので、それもちょっと楽しみ。
「お前がやるなら俺もやる。俺がやらんでお前がやるか?お前がやらなきゃ俺がやる。俺がやるからお前もやれよ!」
予告も素晴らしい。
つづく。
上半期旧作映画ベスト10
なんとなく思いついたのでやります。順位をつけます。2017年1月1日から6月30日までの期間に、僕が初見した旧作映画のベスト。観た本数はちゃんと数えてないけど85〜90本くらい。映画館とかDVDとかNetflixとかは問いません。ちなみに新作のベストは『ローガン』。
1. サクリファイス / アンドレイ・タルコフスキー (1986)
2. ドレミファ娘の血は騒ぐ / 黒沢清 (1985)
3. 捜索者 / ジョン・フォード (1956)
4. 最前線物語 / サミュエル・フラー (1980)
5. はなればなれに / ジャン=リュック・ゴダール (1964)
6. 海辺のポーリーヌ / エリック・ロメール (1983)
7. ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 / デヴィッド・リンチ (1992)
8. 喜劇 特出しヒモ天国 / 森崎東 (1975)
9. 突破口! / ドン・シーゲル (1973)
10. 誰も知らない / 是枝裕和 (2004)
1. サクリファイス
タルコフスキーの遺作。K'sシネマのタルコフスキー特集にふらっと入って観て衝撃を受け、劇場を出てすぐブルーレイを注文した。巨大すぎてもはや内容はよくわからないが、僕は祈りについての映画なんじゃないかと思っている。
2. ドレミファ娘の血は騒ぐ
これは早稲田松竹の特別上映で。早稲田大学の学生の映画2本とこれの3本立てのプログラムをやってて、これ目当てで行った。映画の構図と動線の極致。一分のスキも無いショットの中を歩く洞口依子に惚れた。突然ミュージカルがはじまるのも最高。DVD出てないけど確かNetflixで観れたはず。(DVDは出てるけど廃盤でレンタルも無いみたいです。失礼しました。)
3. 捜索者
BSプレミアムで。むちゃくちゃ面白いしむちゃくちゃ美しいしむちゃくちゃかっこいい。何がと言われても困るけど、陽性で活気に満ち満ちた画面と、そこに時折顔を出す深い哀しみのような色。ジョン・ウェインはすごい。ここまでの3本はオールタイムベスト級。
4. 最前線物語
BSプレミアムで。フラーの激しいタッチで描かれる戦争の、中に生きる人々の気高さ、美しさ。
5. はなればなれに
今年リマスターでリバイバルしてたのをシネマカリテで。めちゃくちゃ面白かった。語彙力が崩壊してるけどでも、ゴダールの映画ってめちゃくちゃ面白い以外にコメントできないよ…なんの話かよくわかんないし… ストッキング脱ぐんだ!羽川翼さんみたい!って思った(ばか)。
6. 海辺のポーリーヌ
新文芸坐のオールナイトで。ロメールは有楽町の特集にも通った。『愛の昼下がり』とすごーく悩んだけどとりあえずこっちにしようかな。アマンダ・ラングレットがかわいいから。海辺の町のバカンスの風通しの良さ、開け放たれた扉、カラフルな衣装など、気持ちがいいし、笑えるし、ロメール。衣装の演出は『愛の昼下がり』の方がめちゃくちゃ凄かったけどね。
7. ツイン・ピークス ローラパーマー最期の7日間
WOWOWで。ツインピークスの新シリーズがやるということで、映画版を観てみた。テレビシリーズはWOWOWで1,2年前に放映した時に録画して観た。ローラ・パーマーという人間が頭から離れなくなった。彼女があまりに不憫で。ドナを抱きしめて「私のようになってはダメ」と泣くローラ…
8. 喜劇 特出しヒモ天国
神保町シアターの、女優は踊る特集で。舞台裏でのドッタンバッタン大騒ぎはあれど、女たち全員が踊ることに誇りを持っており、その想いに対応するように場末のストリップ小屋のステージが特別な空間として撮られているのに惚れる。
9. 突破口!
むちゃくちゃ面白い(あきらめ)。銀行強盗したり組織から逃げたり銃を打ったりする。
10. 誰も知らない
ちょっと『牯嶺街少年殺人事件』ぽいので好き(暴言)。音の鋭さ、予感の積み上げ、ショットの強さ。
はい。こんなとこです。下の方の順位は適当。選ぼうと思ってタイトルを書き出していったら、面白かった映画があれもこれもいっぱいあって、なんか楽しいなってなった。ただ、観た本数がちょっと少ないので下半期はもうちょっと観たい。
私の好きな藤井聡太ベスト5
abemaTVの七番勝負が終わったタイミングで、藤井四段についての記事を書いた。その中で「ちょっと強くて若い四段というレベルではないし、その辺の“天才”とも訳が違う。将棋界に新たな時代をもたらす棋士に必ずなる」というようなことを書いたはずだが、まさかここまでとは……
あの段階では連勝は11くらいだったはず。28なんて数字は想像だにしなかった。14になったときに、半分だと書いている人がいて、あまりにも気が早いと思ったものだ。20局目の澤田六段戦の奇跡的な逆転勝ちのあたりで、あれ?と思い、26局目の瀬川五段との順位戦を勝ったところで、本気で28連勝するのかもしれないと思った。28局目は、前回大熱戦を繰り広げた澤田六段との再戦で、作ったようなシナリオだと思ったが、拍子抜けするくらいの完勝だった。29局目の増田四段との将棋の終盤の寄せは、「天才藤井聡太、ここに在り」というべき内容で、他の誰にも見えていない世界が彼には見えているんだと思った。
というわけで、私の好きな藤井聡太ベスト5を発表します。
・29連勝
冷静に考えて、デビューから歴代最多連勝記録を更新するというのはおかしい。たとえば、総資産9兆円とか、芸歴90周年とか、想像できる範囲を遥かに超えた数字を見ると訳がわからなくなるものだが、29連勝というのはそういう数字である。9兆円って実際のところ何円?福沢さんが9人集まったのが10000個集まったのが10000個……????というようなレベルで、29連勝って何連勝?もしかして29?と思わざるをえない。
将棋というのは比較的アップセットの起こりやすい競技である。将棋のゲーム性を言うときにしばしば用いられる表現として「悪手の海の中を手探りで泳ぐ」というのがあるが、まさにそれ故にである。局面ごとの平均合法手数は80と言われているが、そのうち悪手でない指し手は多くて3つくらいではないか。あとの77は全てマイナスの手である。かつ、アップセットの起こりづらいテニスやバスケットボールなどのように、小さな得点を積み重ねていく競技ではなく、一手の悪手で勝ちだったはずが負けになるということが当たり前のように起きる競技なのだ。そのため、将棋界の頂点に君臨し続けている羽生善治の通算勝率でさえ71〜2%程度。年間最高勝率の記録が47-8で85%程度(中原誠)。意味がわからないくらい勝ってる人でもそのくらいになるはずなのに、29連勝。しかもデビューから。どうして。内容も伴っており、全く底が見えないので本当にこわい。
・藤井聡太(9)
この写真すごくないですか。ビリビリ来る。第9回詰将棋解答選手権のときです。藤井くんは8歳のときにはじめて出場してこのときが2回目。つまり第n回詰将棋解答選手権のときに藤井くんはn歳ということになる。わかりやすい。ちなみに僕が藤井聡太という存在を認識したのは第12回詰将棋解答選手権で初優勝したとき。12歳の藤井くんは確か当時奨励会二段だったと思う。
これは翌年の詰将棋解答選手権です。10歳。ああ……
加藤一二三九段と藤井聡太四段の対局はプロ公式戦における最大年齢差の記録だったのだが、その驚くべき年齢のスパンからもわかるように、将棋というのは実は1人の人間の幼少期からお爺さんになるまでを線で追い続けられるコンテンツなのです。つい最近、福原愛さんの妊娠がニュースになったときに、相変わらずテレビでは泣きじゃくってる3歳の愛ちゃんの映像が流されていて、一生この映像が使われ続けるのは嫌だろうな、と思ったのだが、でも僕は9歳の藤井聡太くんの写真を一生見続けると思う……
・46角、64角
藤井四段は、角換わりで45(65)の位を取って、46(64)に序盤で角を設置する作戦を好んでいると思う。デビュー当初の角換わり戦で連採していたし、28局目の澤田戦でもこの角を打って勝っていた。攻めの桂馬を跳ねるスペースを消した上に角を手放すという守勢に回りやすい作戦なのだが、藤井四段はこの角を打って先手番でも後手番でも勝ちまくっている。僕はこの角になりたいと思っている。
もっともこれ以外の全ての戦型でも勝ちまくっているのだが…… これまで藤井四段と対局してきた棋士は角換わりの作戦を練って研究をぶつけるという方法を取る人が多かったが、誰も勝てなかったので、そろそろ横歩取りなどを指してみてはどうかと個人的には思っている。横歩取りは今までに1局も無いのでみてみたい。
参考図 藤井-澤田(王将戦) 46角
・ジグソーパズル
今日(6月30日)、藤井聡太グッズとして、ジグソーパズルの発売が発表になった。なぜ。なぜジグソーパズルなのか。グッズ第一弾は扇子。これは棋士なら当たり前のグッズである。第二弾はクリアファイル。これもまあわかる。なぜその次がジグソーパズルなのか。
【楽天市場】藤井聡太 【ジグソーパズル】:公益社団法人 日本将棋連盟
やべえと思った藤井聡太の指し手はいくらでも挙げられるが、対局中は基本的にどんなに驚いても顔には出さないようにするものでもあるので、相手(トッププロ)の反応まで含めて強烈に印象に残っているのは、例の炎の七番勝負第5局、深浦九段との感想戦である。深浦九段の指摘する終盤の様々な変化を、藤井四段がことごとく無言で即座に詰ます。挙げ句の果てに打ち歩詰めかと思われた変化で回避手順を即座に指摘する藤井四段。深浦九段と解説の橋本八段は笑うしかないという感じで進行していた。その打ち歩詰め回避手順を指摘するとき、盤に手順を並べる前に藤井四段が右手を盤の上でササッと動かして詰み手順を(彼にとってはその手順を示すのに十分な動作だったのだろう)表現するのだが、その手の動きが…… ごくごく僅かにではあるが、天才の中の天才の頭脳の回転の一部がそこにあらわれているように思えて戦慄したものだった。
以上、私の好きな藤井聡太ベスト5 でした。
(あと、このブログは月に最低2回更新するという目標でやっていて、この記事は6月の2本目にする予定だったのですが、現在6月30日27時53分、つまり日付変わって7月1日午前3時53分となってしまったことをここに懺悔します)