酒は燗、肴は刺身、酌は髱

我が身の色をお隠しでないよ、着の身着のまま、ええじゃないかえ

さよなら…魔法つかい!奇跡の魔法よ、もう一度!

周知の通り『魔法つかいプリキュア 第49話』ですよね。実質最終回で、泣きに泣いたわけだけど。

 

 ゴリゴリやってラスボス倒した後、空を見上げるみらいと舞い落ちる花びらのようなものが写り、その次のカットはリコが使っていた部屋なんだけど

 

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画像だとわかりにくいけど、射し込む光に花びらの影が写っていて、その影が画面の下から上に動いている。

なんというかこのわずか2,3秒のカットですけど、リコの不在は当然として、光と影のようなみらいとリコの正反対だけど対になって強く結びついた関係とか、落ちる花びらのナシマホウ界のみらいに対してリコは影が上昇している魔法のような感じとか、桜の花はもちろん1話の2人の出会いの象徴であり影になった花びらで別れを感じさせたりとか、同時に遠くで見守っていてくれているだろうはーちゃんの存在も仄めかされたりとか、そういうものがリコの心の中に光や花として残り続けるだろうという予感とか、とにかく48話分の厚みが去来する。ラスボス戦の押しに押した演出の後で、こういうスッと引いた絶妙のカットを入れられるとなんというか、殺す気かと思う。もちろんこれはまどか☆マギカではなくプリキュアなのでもう一度奇跡が起こるわけだけど、それでもその時の彼女たちの覚悟は本物なので。とにかくこのカットはミラクルだと思った。絵コンテと演出は三塚雅人。