MYどうしていいか分からないアニメ3選
突然ですが、今まで見てきた中で最高にどうしていいか分からないアニメベスト3を発表します!
そこには多分、何かがある。
【第1位】戦闘メカ ザブングル
*富野由悠季監督 *富野由悠季・鈴木良武原作 *日本サンライズ製作 *1982年 *50話
初っ端からあれですが、なんというか、もう一話見ていただければ一目瞭然だと思うんだけど、全然意味わかんないのよ。
脚本何してるの寝てるの?って感じで会話が全く噛み合ってないし、話がどう進んでるのか全然わからない。色々言ってるんだけど、そこには必要な情報が全然含まれてない。ごちゃごちゃ言い合って結局北に移動を始めたからさっきのは北に行くという話だったのか?というレベル。もはや不可解。(あるいは私には理解できないだけでとんでもなく高度な脚本なのか?
そこへきて、50話。(圧倒的50話!!)
今の所分かったのはとにかく主人公がイケメンじゃないっていうことと、この作品のメカはハンドル操作だってことくらいかな…。
謎すぎて、一周回ってなんだか惹きつけられるものがあって既に何度かトライしている。
でも何回トライしても途中で挫折する。半分もいかない。
私にとってははるかにそびえ立つエベレストみたいなものです。
この企画を考えた時、筆頭は絶対こいつだと思った。
何があるんだか、あるいは何もないんだか分からないが、それを知るところまでどうしてもたどり着かない。でも、いつか必ず。
登頂したら絶対お祝いするんだ。
OP 疾風ザブングル
戦闘メカザブングルOP 短い疾風ザブングル - YouTube
【第2位】サムライフラメンコ
サムメンコはなんというか、超ジャンル的すぎてひどく衝撃を受けた。
作中で何度も、明らかなジャンルの切り替えがある。 次の話を見た時、あるいは次の瞬間にもジャンルが変わるかもしれないという緊張感。何が起きても全然不思議じゃない。
あんまりいうとネタバレになりますが、つまりジャンルが切り替わるということは、「基本的設定」やら「暗黙の了解」やら「お約束」が全て変わるということで。
支持率100%の首相との肉弾戦とか本当になんだったんだ。
結局、最後まで主人公と重力以外は信用できなかった。
奴ら、自分達で作った"当たり前"を次々に叩き壊してゆく。
クオリティはめちゃめちゃ高いとは言えないが、ジャンル間での設定等の違いをありありと実感させてくれて、そう言う面も含めて見ると結構好きな作品。
絵が綺麗だったり各所の絶妙なくだらなさは光るものあるかも。
作品世界に引き込まれるというより、ニヤニヤしながら見ている自分も含めて楽しいという、あんまりよく分かっていないが視聴者巻き込み型の良作と言えるのかもしれない。
OP 「Just One Life」Spyair
Samurai Flamenco Opening - YouTube
初期の戦闘シーン
Samurai Flamenco - Weapon Upgrade - YouTube
【第3位】話の話
*ユーリー・ノルシュテイン監督 *1979年 *29分
こいつは紛うことなき大傑作。
ユーリー・ノルシュテインという旧ソ連出身のおじさんが監督をしていて、いわゆるアートアニメーションというジャンル。このおじさんは切り絵を使って作品を作っているんだけど、どこがどう切り絵なのか、技法が洗練されすぎていてもうほとんど分からない。とにかく今まで見てきたアニメとは全く違うもので、ノルシュテイン作品にはめちゃめちゃ衝撃を受けた。
中でも本作は間違いなくアニメーション史上に残る大傑作と思う。
しかし、これに関しては何がいいのか、私にはまだ分からない。
この良さを言葉にできるだけの頭と経験と語彙が多分まだない。
よく映像詩とかいう言われ方をするが、あんまり詩に造形の深くない自分としてはそれはあまり理解の助けにならないし、多分理解するようなものじゃないんだろうな。
でも、どうしようもなく良い。
こういう事態はなかなか悔しいものがあって、悔しい。
これは一体どういうことなのか。
本当にどうしていいか分からない一作。
本編
Сказка Сказок (Tale Of Tales) - YouTube
この辺は私の人生の課題なので、おいおいちゃんと消化していきたい。
気になるからには何かあると思いたいが…。
見てくれる人がいたらぜひ感想を教えて欲しい。