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酒は燗、肴は刺身、酌は髱

我が身の色をお隠しでないよ、着の身着のまま、ええじゃないかえ

すんごいおっさんは好きですか

ヌスラット・ファテ・アリー・ハーンという歌手がいた。

パキスタンあたりのイスラム神秘主義の宗教音楽であるカッワーリーの演奏者で、とってもとってもおっきいおっさんだ。

カッワーリーというのはなんぞやというと、イスラム教はスーフィズムの一派で用いられる宗教音楽で、白い服を着て回り続けたりする代わりに、アゲアゲな"歌"でみんなで神との合一状態、トランス状態になろうっていうのが目的のやつ。

つまり、アゲなのです。

 

ヌスラット・ファテ・アリー・ハーンはもう亡くなってしまいましたがカッワーリーの演奏者として非常に有名な人で、(私はカッワーリー界にあんまり詳しくないけど) 間違いなく歴史的演奏者なのはもう一聴すれば分かる。

百文は一聞にしかず、まずは聞いてみてほしい。

Nusrat Fateh Ali Khan - Allah Hoo Allah Hoo Full Qawwali By A.Raziq Piracha - YouTube

Nusrat Fateh Ali Khan - Allah Hoo - YouTube

 

いかがでしょうか。

バックのタブラという打楽器やコーラスやハルモニウムなんかも全部ヌスラット・ファテ・アリー・ハーンの歌唱を聞かせるために全力を尽くしているし、後ろのコーラスの人たちもとっても良い声してて素敵だけど、とにかくおっきいおっさんの歌がすごすぎる!

顔も威厳と厳しさを湛えつつ茶目っ気もあり生き生きしていて、なんかお肌やら唇もトゥルトゥルだし、おっきいおっさんなのにめちゃめちゃ格好良い。

また手の動きが雄弁多彩でいいんですよね。

読者諸兄も(そんなものがいるとすればだけど)まんまとアゲられてしまったのではないでしょうか。

 

これは大好きでよく聞いているんだけど、一つ思うのはこの音楽はやはり宗教音楽的な特徴を残しているなということ。

何かと言えば、歌は歌でも歌詞を尊重する形で発展している気がします。

めちゃめちゃ早口なパフォーマンスとか、同じ詞章の繰り返しとか、とにかく歌詞を残す方向でやっていると思う。

宗教音楽じゃない芸能って、だんだん歌詞の内容に縛られない旋律やら歌い回しやらが発展して歌詞の内容が直接的に聞こえなくなることも多いのと対照的ですね。

日本でいえば例えばお水取りの声明とか、仏教声明にも同じようなところがある気がする。あれも最高!!

 

まあそんなことはどうでもよくて、最初の方のリズム抜きでゆっくり歌う音階の提示部、これでたっぷり歌声を沁みさせられた後に、疾走感のあるリズムの始まる瞬間のキタコレ!感、そこに乗って繰り広げられる超絶歌唱も次第にヒートアップして…ああっ、堪んないです!!

聞いたことないけど、彼はカッワーリーだけじゃなくてポップな音楽活動もしているらしい。

微分音も使わないし、乗り入れはしやすそう!

こんだけ歌がすごいからそっちでも大人気らしいです。

聞いたことないけど!笑

ホントに生で聴きたかった。

 

余談ですが、ゴールドライセンス持ちのスーパーペーパードライバーの私は数十ヶ月ぶりの運転の緊張を気を紛らわそうとして彼の曲をかけてまんまとアゲられ、少し気が大きくなって少し怖い思いをしましたとさ。

読者諸兄もご注意くださいませ☆

 

生カッワーリー聴きてー\\٩(๑`^´๑)۶////