酒は燗、肴は刺身、酌は髱

我が身の色をお隠しでないよ、着の身着のまま、ええじゃないかえ

優勝

「優勝」というネットスラングがある。

 

例文 : 二郎からのSAKEで優勝した。

意 : ラーメン二郎に行った後に酒を飲んで最高の気分になった。

 

このような。

 

この例文が定型化しているのはどうかと思うけど、それはともかく僕はこの優勝という言葉が好きだ。

思うに日本語には、“程度が甚だしく良い様” を抽象的に表す言葉が少なすぎる。「素晴らしい」のほかに、「秀逸」やや口語で「すごい」「最高」くらいなのでは。

ここに現れるのが「優勝」という新たな概念。言葉選びの面白さに加え、特にこの「優勝」は、先の例文で考えると、既存の言葉だと「素晴らしい」のはラーメン二郎と酒であるのに対し、「優勝」するのは自分であるというところに新規性がある。

 

個人的に文を書いているとき、「素晴らしい」ものを「素晴らしい」以外の言葉で言いたいのに言葉が無いというケースがかなり多いので、「優勝」も使われ続けて30年後に辞書に載ってほしいし、より新しい「優勝」的な言葉を発明していきたいとも思う。

 

そう考えると「ファビュラスマックス」という言葉を提唱した『輪るピングドラム』はとてもえらい。

 

 

 

 

……

 

 

 

 

生存、戦略ぅう〜〜〜〜〜〜!!!!!