アメリカ映画は面白い
当たり前のことを言うけど、アメリカ映画は面白い。
最近なんかわかんないけどアメリカ映画をあんまり観ていなくて、たとえばfilmarksの最新50マークのうち、アメリカ映画は14本(そんなに少なくない?普通がわからない)。
でも去年出した新作ベスト10は上から
傷物語 (日本🇯🇵)
FAKE (日本🇯🇵)
光りの墓 (タイ🇹🇭)
レッドタートル (フランス🇫🇷)
聲の形 (日本🇯🇵)
ちはやふる (日本🇯🇵)
海よりもまだ深く (日本🇯🇵)
彷徨える河 (コロンビア🇨🇴)
風に濡れた女 (日本🇯🇵)
次点 ソングオブザシー (アイルランド🇮🇪)
半分日本映画、もう半分はそれなりに多国籍でありながらアメリカ🇺🇸がなかった。アニメが多いのを置いといても、去年はそんなにアメリカ映画が好きな気分じゃなかったことがわかる。そんなことよりiPhoneの絵文字のカバー範囲の広さに感動した。モザンビーク🇲🇿ガイアナ🇬🇾サモア🇼🇸 多分全部あるぞこれ。EU🇪🇺
さて、ゴダールが「アメリカ映画は存在するが、アメリカに映画作家はいない」と言ったという話を読んだことがある。根拠の無い断定を自信満々にしがちおじさんであるゴダールの話を鵜呑みにしてはいけないのは当然としても、言わんとすることはわからなくもない気もする。アメリカ映画というあまりに巨大なシステムに、たった1人で対抗できるような作家が現代アメリカにいるのかということでしょ?いるとしたらウェス・アンダーソンとか?知らんけど。たしかにウェスの『グランド・ブダペスト・ホテル』は全員観るべきだけど、でもそれはアメリカ映画と聞いて普通思い浮かべるものとは違うような気がする。
その点この間観た『マリアンヌ』はまさしくアメリカ映画という流麗さ、優雅さ、そして軽さと飛躍、現実からあくまで一線を介した虚構性に満ちた素晴らしいフィルムで、久しぶりに面白いアメリカ映画を観た!と思った。旧作で最近観たのだとフラーの『最前線物語』は良かったが、新作だと思い出せないくらい。去年だと『BFG』とかは良かったか。スピルバーグはえらい。『キャロル』はそこまででもなかったなあ。
アメリカ映画を観よう!!!(この記事、それが言いたかっただけ!!!)
いわゆる “てってってー てってっててー”、或いは “モータウン・ビート”について
これ。
この「てってってー てってっててー」が好き。
これの名前がモータウン・ビートだっていうのはついこないだまで知らなかったんだけどね。やはりモータウンは偉大だ。
恋はあせらず / スプリームス
https://m.youtube.com/watch?v=YpSr1egPSMI
この曲がオリジナルみたい。1966年。かわいい。
プリンセスプリンセス / DIAMONDS
https://itun.es/jp/qvX9H?i=569840993
名曲。かわいい。YouTube探すの面倒になった。1989年。
The Smiths / This Carming Man
https://itun.es/jp/SFVRV?i=799995891
スミスでさえもこのかわいさ。1984年
The Rolling Stones / Sympathy for the Devil
https://itun.es/jp/8qrnN?i=657790016
悪魔を憐れむ歌。ググってて気づいたんだけどこれもだ。ビックリした。かわいい…?まあかわいくなくはないか。当時最新の黒さ表現だったのかも。1968年。
花澤香菜 / 25 Hours a Day
https://m.youtube.com/watch?v=0DegamnLTuY
花澤香菜さん。かわいい。ところでApple Musicからいつの間にか花澤香菜さんの音源消えててキレそう。2014年。
大森靖子 / 子供じゃないもん17
https://itun.es/jp/RX343?i=937655413
大森靖子さま。かわいい。この曲が好きすぎて本当に三日三晩聴き続けたことある。2014年。
はい、ということで、モータウンビートは“かわいい”ということがわかりましたね(概ね)。かわいいのでやっぱりアイドルソングとかに多いんじゃないですかね。あとこれ流行の波があって50年間で何回かリバイバルしてるんじゃないかという気がしてるんだけど根拠は特にないです。誰か調べて。
『ぼくは麻理のなか』がアツいという話 1
昨年めでたく完結した『ぼくは麻理のなか』だけど、僕は昨日2巻まで読みました。それが堪らないという話ですね。
ここまでの印象で面白さをひとことで言うと『ツインピークス』+『君の名は。』というか(君の名は。って言えばみんな読んでくれそうという浅はかな考え)。ローラ・パーマー的な絶対的ヒロインの不在のサスペンスに身体入れ替わりという設定を掛け合わせているわけですね。他人の性癖を覗き見する背徳感をビッチリ描くあたりも正しく『ツインピークス』的、つまりデヴィッド・リンチ的というか。視線の逆転のスリルとかもほとんど映画的だし、セリフも少なくリズムが良くて読みやすい。
やっぱり僕らみんな、自分は本当は美少女なんじゃないかと思って生きてるわけですよね。この概念としての美少女というのは、高次の存在というある種の夢なのだけれど、その夢の実現の話でありながら同時に崩壊の話でもあるという。つまり一歩引いて見れば『ツインピークス』『桐島、部活やめるってよ』的な仕組みなんだけど、それを主観ショットで描かれるとなんというか、どうしようもなく首根っこ掴まれたような気持ちになりませんか。リズム良く読めるのもあって、寝る前に読むといい夢がみれそうというか…。
まあ僕これ2巻しか読んでないんで続きはどっちに転ぶかわかんないんだけどね。『ツインピークス』は全員観ろ。
つづく